この記事では前回アップした「神と共に」の映画の続編になっています。
第一章、第二章という名目ですが実質【前編・後編】のような作りで2話で完結しています。
第一章はそれだけ見て成立する映画ですが、第二章はそのスピンオフとも呼べる仕上がりです。
なので第二章だけ見てもちょっと成立しない所があり、第二章を見る前に、第一章からの視聴をお勧めします。
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以下の記事は非常にネタバレを含みますのでご注意下さい。
目次
「神と共に」の映画【第二章・因と縁】のストーリー
第二章では、主に3つのストーリーが語られています。
- キム・スホンの裁判
- 使者3人の前世の秘密
- ソンジュ神
キム・スホンの裁判
兄キム・ジャホンが無事に冥界での裁判を終えて生まれ変わりを果たしました。
続いて弟のキム・スホンもまた冥界での裁判を受ける事になります。
兄と同じく「貴人」の札をもって生まれ変わりの為の裁判を受けますが、本人は生まれ変わりなど望まないと言います。
チャンスが与えられていて、恵まれているんだとカンニムはスホンに説きます。
ここまで語られていない使者たちの過去が関係して、自身たちも生まれ変わりを望んでいるからでした。
使者3人の前世の秘密
高麗時代に使者の3人は出会いが遡ります。
物語の中盤、それはソンジュ神によって語られる事になりました。
カンニムは国を治める王の息子であり、大将軍でした。
同じ国でヘウォンメクは白い山猫と呼ばれ屈強な兵士でした。
そしてドクチュンは敵対する部族の一人で自身も子供でありながら、幼い子供たちを連れて戦から逃れていました。
ヘウォンメクは軍命によってドクチュンたち一族を根絶やしにするつもりいました。
けれど、続く戦のなかで次第にその心が変わっていきます。
そして軍の物資をこっそりと分け与えていたことが知れ渡り、軍の規律によって罰せられるのでした。
身を挺してドクチュンたちを逃がそうとするヘウォンメクと、カンニムが対峙することになります。
その彼らが犯した過去における過ちが、一つ一つクライマックスに向けて解き明かされていきます。
ソンジュ神
物語のもう一つの軸として、ソンジュ神と呼ばれる家の守り神が現れます。
冒頭でも語られますが、ヘウォンメクやドクチュンたちを迎えた冥界の使者の一人だったのです。
それから時を経て、人間の神になりました。
人の家を転々としていたソンジュ神でしたが、貧しい家に住み着くことになります。
親のいない幼い子供を見守る老人チュンサムは寿命を迎えていました。
けれど、貧しいこの家でチュンサムが亡くなってしまうと、幼子の命まで危うい状況です。
そこでソンジュ神は冥界の使者を追い払い続けてきたのです。
物語の主線となるキム・スホンは怨霊になった為に、本来ならば裁判を受ける資格がありません。
けれど、無念の死であったことをカンニムが嘆願したことでチャンスを貰います。
冥界法に背いているソンジュ神を倒し、老人チュンサムを連れてくることが、キム・スホンの裁判の条件だというのです。
カンニムと二人の使者はそれぞれ分かれて行動し、それぞれに物語が展開します。
3つの物語が複雑に絡み合い、運命と過去の過ちが暴かれる、第二章はそういったストーリーになっています。
「神と共に」の映画【第二章・因と縁】の見どころ
キム・スホンの裁判
この映画の第一章は兄キム・ジャホンの裁判が中心の作品でした。
第二章では、前回も登場した弟スホンの裁判が主線となって描かれています。
けれど、兄の時は違ってその割合は少ないです。
と言うのも、弟の死については前回も語られておりその延長線のようなものになっています。
スホンは第一章で怨霊と呼ばれる悪霊になったせいで、恐ろしいイメージでしたが第二章は180度変わります。
気さくと言うよりは少しデリカシーが無いような、好き勝手にモノを言うようなイメージです。
変人にさえ見えてしまうようなそぶりは、使者の3人(へウォンメクはちょっと3枚目役)がシリアスだからだとは思いますが、ちょっと共感できませんでした。
ただ、要注意兵士ウォン・ドンヨンをかわいがるシーンが度々現れたり、前作を見る限り良いヤツなんでしょう。
使者3人の前世の秘密
この3人の過去の秘密については、ちょっと予想出来なかったので意外で良かったです。
裁判と関係ない話が多くなってしまいましたが、ヘウォンメクとドクチュンの関係。
カンニムとヘウォンメクの関係が、それぞれ良かったです。
この辺りはあまり語りたくないので、是非作品で見て欲しいと思います。
ソンジュ神
貧しい家庭の老人と幼い子供。
またしても超絶かわいそうな環境なので、どうしても心で味方したくなってしまう展開です。
そして取り立て屋が襲ってきたり、立退料で買った株が上げ下げしたり、この辺りは普通の展開かと思います。
この辺りはもっと内容を薄くしても良かったと思うのですが、ソンジュ神を演じるマ・ドンソクを多用したかったのではないでしょうか。
「神と共に」の映画【第二章・因と縁】の残念なところ
第一章の感動で期待しすぎていたという事があってか、面白さはそこまで感じませんでした。
それが、この作品における一番の残念なところです。
キム・スホンにしても第一章の怨霊になっていた時が一番輝いていて、第二章では良いところがなにも見つかりません。
第一章についての謎解きのような要素、ソンジュ神のくだりが長いせいで完全に第一章のスピンオフのようになっています。
個人的には3人の前世話はあっても、もっと違う良い話があれば良かったなと思います。
あとは閻魔大王のくだりが何故か予想出来たんですが、その要素も何故必要だったかがわかりませんでした。
意味のない要素を膨らませすぎたのが、今作の残念なところだったのかもしれません。
第一章のような感動の展開を望んで見ると、ちょっと残念な気持ちにはなります。
ただ、その作品の延長線上としてみるなら悪くない仕上がりです。
「神と共に」の映画【第二章・因と縁】ストーリー・見どころのまとめ
- キム・スホンの裁判は影が薄い
- 3人の使者の前世については良かった
- ソンジュ神に頼り過ぎた感がある
- 第一章を先に必ず見る事
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